Bogey-Don
2021年マスターズ観戦記

2021年4月8日(金)〜4月12日(月)


<写真画像は、GDOのページから頂いてきたものです・・有難う。>

2021年マスターズ
結果は、
松山英樹「マスターズ」制覇
でした。
素晴らしいことを目の当たりにしたので、
此処に記録を残すことにしました。

コース紹介(この画像はTBSのホームページから頂きました)


Hole No.1 Tea Olive (PAR4 / 445YARDS 2019年難易度7位)
Hole No.2 Pink Dogwood (PAR5 / 575YARDS 2019年難易度15位)
Hole No.3 Flowering Peach (PAR4 / 350YARDS 2019年難易度14位)
Hole No.4 Flowering Crab Apple (PAR3 / 240YARDS 2019年難易度5位)
Hole No.5 Magnolia (PAR4 / 495YARDS 2019年難易度2位)
Hole No.6 Juniper (PAR3 / 180YARDS 2019年難易度12位)
Hole No.7 Pampas (PAR4 / 450YARDS 2019年難易度6位)
Hole No.8 Yellow Jasmine (PAR5 / 570YARDS 2019年難易度16位)
Hole No.9 Carolina Cherry (PAR4 / 460YARDS 2019年難易度10位)
Hole No.10 Camellia (PAR4 / 495YARDS 2019年難易度3位)
Hole No.11 White Dogwood (PAR4 / 505YARDS 2019年難易度1位)
Hole No.12 Golden Bell (PAR3 / 155YARDS 2019年難易度9位)
Hole No.13 Azalea (PAR5 / 510YARDS 2019年難易度18位)
Hole No.14 Chinese Fir (PAR4 / 440YARDS 2019年難易度8位)
Hole No.15 Firethorn (PAR5 / 530YARDS 2019年難易度17位)
Hole No.16 Redbud (PAR3 / 170YARDS 2019年難易度13位)
Hole No.17 Nandina (PAR4 / 440YARDS 2019年難易度11位)
Hole No.18 Holly (PAR4 / 465YARDS 2019年難易度4位)

<プロローグ>





朝陽に輝く・・アゼリア


13番Par5グリーン・・メンテナンス中・・
手前のクリークが曲者(笑)


選手の練習風景・・パトロンが見ている


練習ラウンド・・松山英樹、18番Par4


練習日の16番Par3・・ここは左の池が曲者・・

<一日目>
現地時間:4月8日
TV放映は、日本時間で8日深夜〜9日午前8時まで・・・
9日、3時ごろから観戦しました。


第85回大会の開幕を告げるオナラリー・スタート



右から・・
1975年に黒人としては初めて「マスターズ」をプレーしたリー・エルダー(86歳)
大会3勝のゲーリー・プレーヤー(85歳/南アフリカ)
大会6勝のジャック・ニクラス(81歳)


昼間のアゼリア♪






大会初日、18番の観戦エリアから引き上げるパトロンたち。ほとんどの人がマスクをしている

一日目


トップと4打差・・
リーダーボード
(TBSのホームページより)


ホールアウト後の松山のコメント(GDOから抜粋)
<4年ぶりイーグル奪取 松山英樹が2位発進「17番以外は良いプレー」>

オーガスタで自己最高の2位発進とした松山英樹

10度目のオーガスタで、松山英樹が自己ベストとなるスタートを決めた。
1イーグル2バーディ、1ボギーの3アンダー「69」。
4月開催の初日では自身初の60台で、昨年大会の10位を上回り、首位と4打差2位の最高位発進とした。

「ここまでグリーンが硬くて、速いことは初めてなので、ちょっと戸惑いはあった」という松山。
だが、2番(パー5)で1Wショットを左の林に打ち込みながら6mを沈めてバーディとすると、
4番(パー3)で2m、5番はバンカーから3m、グリーンをこぼした6番(パー3)も3mにつけたパーパットをしぶとく沈めて流れを作った。
8番(パー5)はアイアンで2オンに成功して7.5mを沈め、オーガスタで17年(3R/15番)以来4年ぶりとなるイーグル奪取。
「9番(グリーン)とかは、びっくりするくらい乾いていて、ボールが止まるのが不思議なくらい」という厳しいコンディションも、
精度の高いアイアンショットでパーオン率は72.2%(13/18)と全体5位。
芝が薄く茶色掛かったグリーンを慎重に攻略していった。

「(3パットした)17番以外は良いプレーができたかなと思う」と、最終18番もグリーン手前バンカーから1.5mに寄せてパーセーブ。
グリーンを外した5ホールでは100%のスクランブル率(パーセーブ)を記録。
この日100%だったのは、ウェブ・シンプソンと松山の2人だけだった。


<二日目>
現地時間:4月9日
この日は、10日朝4時〜8時までTV観戦









二日目

トップと3打差・・チョット離れたが、
ジャスティン・ローズが伸ばしていないのが幸いか・・

リーダーボード(TBSのホームページより)


ホールアウト後の松山のコメント(GDOから抜粋)
<2日連続イーグルは“ラッキー” 松山英樹は好位置も「伸ばしたい気持ちあった」>

最終18番で2.5mのパーパットを決めてこぶしを握った

平均スコアは初日「74.523」から2日目「72.221」まで伸び、初日12人だったアンダーパーも2日目は40人。
9ラウンド続けてオーガスタでオーバーパーをたたいていない松山英樹だが、
1イーグル2バーディ、3ボギーの「71」というスコアは手放しでは喜べない。


「なかなか思うようなプレーができなかったけど、1つ伸ばして終われたのは良かった」としながらも、
「昨日まで(ジャスティン)ローズ以外はスコアが伸びていなかったけど、きょうはみんなスコアが伸びていた。
そういう中で伸ばしたいなという気持ちはあった」と悔しさもにじませた。

灰色の雲が上空を覆った2日目。コースコンディションも前日までとは微妙に違った。
「見た目は変わらなかったけど、打っている球とかスピードという意味では、
だいぶ遅くなった印象はありました」と松山もグリーンの違いに気が付いていた。
「だけど、その違いはちょっと最後までなかなか合わせることができなかった」


序盤2番(パー5)はピン下2mのチャンスにつけたが、バーディパットはわずかに弱く、
カップ手前で右に切れる。「ちょっと打ち急いだっていうのもあるけど、
昨日までだったら入っているかなという、それくらいのミス」。だが、そのわずかな差が1打という数字になって現れた。


13番でイーグルを奪ってパトロンに応える松山英樹
9番で左から5mを沈めてバーディを奪ったが、12番を終えて1オーバー。だが、13番(パー5)で「ラッキー」が訪れる。
2打目をグリーン奥に外したが、14ヤードをパターで転がし、ピンに当ててイーグルとした。
前日の8番(パー5)に続く今週2回目のイーグル。「ちょっとスピードが強かったので入るとは思っていなかったけど、
入ってくれて良かったです」と右手を上げてパトロンたちの拍手に応えた。

ショットでは幾度か手を放す場面があったものの、「何も変わっていない」と大きなブレはなく安定感を維持している。
15番(パー5)も、2オンからタップインバーディ。16番は3パットとしたものの、
18番は段の上から90度近く曲がるファーストパットを2.5mに寄せて、きっちりと2パットで締めくくり拳を握った。

首位と3打差6位で迎える週末。
昨年11月の前回大会も同じく6位から第3ラウンドをスタートしたが、バーディ合戦に取り残された苦い記憶は薄れていない。
「良いプレーができれば、チャンスはある」というムービングデー。5カ月前と同じ轍(わだち)を踏むわけにはいかない。


<三日目>
現地時間:4月10日
この日は、11日朝2時〜8時過ぎまでTV観戦
途中、雷雨で約1時間の中断があった・・

三日目

遂に4打差の単独TOPに・・優勝が見えてきた♪

リーダーボード(TBSのホームページより)


ホールアウト後の松山のコメント(GDOから抜粋)
<松山英樹「中断中はスマホでゲームしたり」/マスターズ3日目一問一答>

公式会見でインタビューに応える松山英樹

松山英樹が「マスターズ」で日本男子レギュラーツアーで初のメジャー制覇のチャンスを迎えた。
3アンダー6位から1イーグル、5バーディ「65」で回り、通算11アンダーで首位に浮上。
ホールアウト後に中継局TBSのインタビュー、バトラーキャビン(CBS)、公式会見で心境を語った。

・・悪天候による中断があったが>
去年の中断のほうが長くて、ぜんぜん苦ではなかったです。

・・再開後のチャージに付いて>
うまくプレーできたかなとは思っています。

・・ベストスコア「65」>
前半は少しドタバタしながらも、パットも決めきることできなかったんですけど、
後半に入って中断の後から少しグリーンのスピードが落ちたので、
13番の3パットの後から良い感じで打つことができたと思います。

・・イーグルを決めた15番の2打目について>
5アイアン。208yd、ピン(まで)でした。キャディと話したら、「5(アイアン)のしっかり(目)」と。
「なに言ってんだ」と思いながら(打った)。
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GDO記事に載ってないけど・・


イーグルを奪った15番でサラゼンブリッジを歩く松山。栄光の架橋となるか
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・・最終日への意気込みを>
この3日間、あまり(心に)波を立てることなくあまり怒らずできた。
あしたはそういうことが大事になって来ると思う。それができればすごくチャンスがあるんじゃないかと思います。

・・中断の後に変わったことは>
中断の前に(11番で)悪いショットで終わった。そのあとグッドショットが続いたので良かったです。

・・中断中は何を?>
車の中で携帯を見ていました。
まあ、くだらないゲームとかをしたり(笑)。なにも特別なことはしていないです。ただ携帯を見ていただけです。

・・リーダーとして向かう心境は>
なかなかトップで迎えることがなかった。初めてなので、どうなるか不思議な感じが自分でもある。
準備をしてあしたをしっかり迎えたいです。ぜんぜん想像していなかったが、本当にいいプレーができたと思いますし、
あしたもきょうの朝と同じような心境で出来たらいいなと思います。

・・18番の3打目のアプローチは>
ダウンヒルで、雨で少し(地面が)ウェットになっていて逆にボールが滑ってくれると思った。
低めの転がしでうまく寄せることができました。
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GDO記事に載ってないけど・・この時の写真です・・


アドレナリンの出た最終18番も冷静に寄せてボギーフリーで終えた・・
この寄せは・・グリーンの手前2mほどのところに落として、
転がして30cmに・・凄い♪

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圧巻の「65」はボギーなし。日本勢初のグリーンジャケットへの期待は最高潮に

・・日本人男子として初めてのメジャー制覇を達成したときの気持ちはどうなる?>
うーん、どうかは分からないのであした全力を尽くして、そのときの感情になればいいのではないかと思います。
自分のベストを尽くしたい。

・・(同組だった)ザンダー・シャウフェレとは日本語で会話を?>
そんなに多くの会話はないですけど、(シャウフェレが)日本語の冗談を言ってくれたりしているのでそこで笑ったりもしていました。

・・アジアアマチュアチャンピオンとして2回、「マスターズ」にも出場した>
ここに初めて来たときに、(東日本大)震災があったので来れるか分からない状況だった。
ローアマチュアを取ることできて、その経験がなければここにはいないと思っていますし、10年前のローアマチュアは今でも思い出です。
(ホールアウト後に)スティーブ・ストリッカーに、9番ホール終わりで「ナイスプレー」と言われたことを今でも覚えている。

・・マスターズへの思い入れは>
タイガー・ウッズが優勝したところ。(2005年の)16番のチップインも覚えている。
その場で良い位置にいられることがうれしい。あしたいいプレーができるように。

・・いつも多くのメディアに囲まれるが?>
自分は大勢に囲まれるのが苦手。でも、去年コロナで(報道の)人数が少し減ったのはラクにはなっています(笑)。

・・中断の間にきっかけはあったか?>
中断する前に今週で一番というくらいの悪い1Wショットを打った。これ以上悪いショットはないだろうと思ってプレーしました。

・・不振が続いていたが>
いろんな問題はあったと思うが、今年から(目澤秀憲)コーチをつけた。
自分ひとりで何がダメとか、フィーリングだけでやっていた部分で、自分が正しいと思い過ぎていた。
今は客観的な目を持ってもらいながら、正しい方向に進んでいると思っている。
今年はいい成績が出ていないが、今週は3日間いい成績が出ている。
あしたもできると思ってベストを尽くしたい。

<最終日>
現地時間:4月11日
この日は、12日朝2時〜8時過ぎまでTV観戦

この日は、途中まではもう優勝は決まったかと・・そんな雰囲気でしたが・・
15番Par5の二打目が奥の池に・・
この辺から・・ハラハラドキドキ・・

最終日の軌跡(GDOから抜粋)
松山英樹「マスターズ」制覇 最終日ドキュメント>

最終18番グリーンに向かう松山英樹

■ コース入り (現地時間午後1時前)
大会が選手関係者に配布するマスクで口元を覆ってコース入り。
白いキャップ、白地に黄色いラインが入ったポロシャツ、紺色のパンツ、白のシューズのコーディネート。
パターのシャフトに計測器を付属させて、いつも通りパッティングから練習開始。
1時半にドライビングレンジへ。ショットの打ち込み、アプローチ練習の後、早藤将太キャディを従えてコースへ。
飯田光輝トレーナー、目澤秀憲コーチと“グータッチ”のルーティン

■ 1番パー4・ボギー 通算10アンダー単独首位(午後2時54分)
午後2時40分にティオフ。4打ビハインドの2位ザンダー・シャウフェレとの2サム。
3Wでの第1打を右に林に曲げ、アイアンでフェアウェイに出す。
ウェッジでの3打目はグリーンの傾斜でピンから離れた。10mのパーパットはカップのわずかに左。
2つ前の組を回るウィル・ザラトリスが1番から2連続バーディを決め、松山のリードはいきなり1打に縮まった。

1番はボギー

■ 2番パー5・バーディ 11アンダー単独首位(午後3時10分)
1Wでのドローボールでフェアウェイをとらえる。2打目は左足下がりの残り251ydからロングアイアンでグリーン右手前のバンカー。
ウェッジで3オン、1mを沈めてバウンスバック。ザラトリスが3番ボギーで、2番バーディのシャウフェレと3打差に。

■ 3番パー4・パー 11アンダー単独首位(午後3時28分)
左サイドのバンカー群を警戒し、ロングアイアンでフェアウェイにレイアップ。
ミスショットだったのか歩きながら笑顔がこぼれる。ピンは左サイドの狭いエリア。
高く打ち出した2打目は「GO!」のかけ声とは裏腹にグリーンの奥へ。
ウェッジでワンクッションを使ってピンそばに寄せて“お先”のパー。ザラトリスと3打差。


3番のセカンドショット。多くのパトロンが見守る

■ 4番パー3・パー 11アンダー単独首位(午後3時41分)
4Iでのティショットはピン左奥にのり、20m近いバーディパットを残す。下の段に切られたカップに向けて1mオーバー。
パーパットを確実に沈める。6番を終えたザラトリスと3打差。
3位のシャウフェレ、マーク・レイシュマン(オーストラリア)とは5打差。

■ 5番パー4・パー 11アンダー単独首位(午後3時56分)
1Wで左サイドのフェアウェイバンカーに突っ込む。アイアンでフェアウェイにレイアップ。
残り96ydの3打目はピン右奥からスピンで戻して5.2m。勢いよくカップに飛び込むパットでパーセーブ。
ザラトリスとの3打差をキープ。

■ 6番パー3・パー 11アンダー単独首位(午後4時4分)
ピンポジションはグリーン右奥の小高く、狭いエリア。
8アイアンで手前4mをとらえる。スライスラインを読んだが、カップのわずか右。

■ 7番パー4・パー 11アンダー単独首位(午後4時16分)
1Wショットはフェースのトゥ側に当たって右サイドへ。ギリギリでフェアウェイをキープ。
残り115ydの2打目、ピン左奥からのスロープを使って1m強につける。
バーディパットはカップの左へ逸れた。直前に8番(パー5)でザラトリスが9アンダーに伸ばし2打差に詰められた。

■ 8番パー5・バーディ 12アンダー単独首位(午後4時32分)
1Wを強振してフェアウェイバンカーの右のラフへ。3
Wでの残り261ydの2打目はコントロールショットでグリーン左のマウンドに当たり右奥まで転がる。
ウェッジでのアプローチでピンそば1m。この日2つ目のバーディを決めてザラトリスと再び3打差に。

8番で2つ目のバーディを奪った

■ 9番パー4・バーディ 13アンダー単独首位(午後4時47分)
1Wでフェアウェイの左サイド、左足下がりの傾斜が緩やかなエリアまでボールを飛ばす。
打ち上げの2打目はグリーン左奥から戻してピン手前1mに。
2連続バーディで前半を「34」で折り返し。10番をボギーにしたザラトリスとは5打差でハーフターンした。

■ 10番パー4・パー 13アンダー単独首位(午後5時)
3Wでドローボールを狙い通り放ち、フェアウェイをキープ。第2打をピン手前8mで止める。
フックラインはわずかにカップの右タップインパーでサンデーバックナインの入り口を無難にクリアした。5打差を譲らない。

■ 11番パー4・パー 13アンダー単独首位(午後5時21分)
1Wショットをミスしながらフェアウェイをキープ。残り204ydの2打目は左サイドの池を避けてセーフティに。
グリーン右のフェアウェイにこぼれたが、パターで1mに寄せてパーを拾った。ザラトリスは12番でボギーをたたき、6打差に

■ 12番パー3・ボギー 12アンダー単独首位(午後5時31分)
ティショットは奥のバンカーへ。グリーンの向こうのレイズクリークを警戒し、2打目はグリーンに乗せただけ。
2パットでこの日2つ目のボギーとした。5打差の7アンダー2位にはザラトリス、シャウフェレ、ジョーダン・スピース。


12番のティショット。奥のバンカーに入れてボギー

■ 13番パー5・バーディ 13アンダー単独首位(午後5時48分)
左からの風を受けた1Wショットは右サイドへのミス。林に入るところが木に当たり、ラフに出てきた。
2打目をグリーン左の奥に打ち込みながら、ウェッジでピンそば1m以内に寄せて2回目のバウンスバック。
同じホールでバーディを決めたシャウフェレが単独2位となり5打差のまま

■ 14番パー4・パー 13アンダー単独首位(午後6時)
1Wショットのあと、奥のピンに対してアイアンで右5mにつける。カップのわずかに左と通過。
丁寧にマークをしてから“お先”パットを沈めてパー。下唇を突き出して悔しそう。
2打目をピンそば50pにつけたシャウフェレに4打差に詰められる。

■ 15番パー5・ボギー 12アンダー単独首位(午後6時22分)
1Wショットはカットボールでフェアウェイセンター、左の木が気にならないやや右寄りを確実にキープ。
2オンを狙った2打目がグリーン奥、16番(パー3)の池に入る。
ドロップ後の4打目はウェッジでグリーンエッジに。パターで寄せて1パットのボギー。
バンカーからの3打目をピンそば50pに寄せたシャウフェレに2打差に迫られた。ザラトリスとは再び3打差に。


15番でセカンドショットの行方を見つめる松山

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・独り言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この二打目、アドレナリンが出たのか・・まさか池とは??
なんだか
この辺から・・心配になってきた・・
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■ 16番パー3・ボギー 11アンダー単独首位(午後6時36分)
オナーのシャウフェレの第1打はグリーン左手前の池。
松山は右サイドに打ち出し「ドロー」と声を出すも、ピンに寄る傾斜にボールを落とせず15mのパットを残す。
半円を描くような大きなフックラインは2mオーバー。3パットボギーにしたが、相手のトリプルボギーで2打差をキープ。
2位は9アンダーでホールアウトしたザラトリスになった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・独り言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここでシャウフェレが脱落してくれたので・・
少しホットした・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■ 17番パー4・パー 11アンダー単独首位(午後6時49分)
1Wショットはドローボールでフェアウェイに。アイアンでの2打目をピン右手前5mにつけた。
バーディパットはショートさせて思わず苦笑い。2打のリードを持って最終ホールに進んだ。

■ 18番パー4・ボギー 通算10アンダー優勝(午後7時4分)
左右のそびえる木々のあいだを1Wショットで打ち抜き、フェアウェイをキープ。
うつむき加減でも時折、笑顔を見せながらオーガスタの芝を踏みしめる。残り134yd、PWでの第2打は右サイドのバンカーへ。
3打目は1.8mショート。左に外してタップインのボギー。
早藤キャディをはじめチームスタッフと抱き合うと、必死に涙をこらえてスコア提出所へと向かった。


やったぜ〜♪

最終目


リーダーボード(TBSのホームページより)


祝・マスターズ制覇




ホールアウト後の松山のコメント(GDOから抜粋)
<松山英樹「ずっと緊張していた」/マスターズ最終日一問一答>

グリーンジャケットでバンザイで応える松山英樹

松山英樹がゴルフの祭典「マスターズ」で日本男子初のメジャータイトルを獲得した。
最終日は4バーディ、5ボギー「73」とスコアを落としたが通算10アンダーで優勝。
ホールアウト後にインタビューを受け、最上の喜びを口にした。

・・どれほどのプレッシャーがあったか>
そうですね。きょうは朝からずっと緊張していたので、最後まで緊張しっぱなしで終わりました。

・・夫人、家族や友人の応援があって>
それを考えずにずっとプレーしていたが、本当にいいプレーを見せられて良かったです。

・・日本にマスターズチャンピオンが誕生した意味>
これまでメジャーで勝てなかった、僕が勝ったことで、これから先、日本人が変わっていくんじゃないかと。
僕がもっともっと勝てるように頑張りたいです。

・・カギになったティショットは>
18番のティショットがフェアウェイに行ったことが一番のキーポイントじゃないかなと思います。
(以上、米CBSのインタビュー)


その後の表彰式で前回覇者ダスティン・ジョンソンからグリーンジャケットを着せてもらい、
優勝スピーチでは「えー、この素晴らしいオーガスタナショナルでここに立てることをうれしく思っています。
そして多くのファンの皆さん、ありがとうございました。センキュー!オーガスタナショナルのメンバーの皆さん、ありがとうございました。
センキュー」と満面の笑顔を見せた。

続いて日本の中継局TBSテレビのインタビューに出演。
テレビ解説の中嶋常幸や宮里優作から称賛の嵐を浴び、満面の笑みを見せた。

・・グリーンジャケットを着て感情が爆発>
そうですね。本当は18番でやりたかったんですけど表彰式でできて良かったです。

・・スタートの心境は>
自分のベストを尽くすことだけ考えて、
14アンダー、15アンダーまで行けば追いつかれないと思って、そこを目指してやっていました。

・・スタートの緊張感は>
1番のティグラウンドに行くまでは全然普通に行けたのかなと思ったが、ティグラウンドに立ってすごく緊張してきた。
2番のティショットが良いショットを打てて、そこからだいぶ落ち着いていけました。


・・前半に良いパーセーブもあった>
そうですね。ミスパットなんですけど、そういうのも今週多かった。良かったなと思います。

・・リーダーボードのようすは気にしたか>
ずっとチェックはしていたが、後半になって絶対に難しくなると思っていた。
自分の状態が緊張して簡単にバーディを獲れる状況じゃなかった。
ひとつずつミスをしないようにやっていた。最後ミスをしましたけど良かったなと思います。

・・15番は2打目が奥の池に>
距離的に4アイアンだったので。3アイアンで刻もうと思ったが。
ザンダー(シャウフェレ)も3連続(バーディ)で来ていたし、ここでバーディを獲れば引き離せるかなと思ったが、
裏目に出ましたね(笑)

・・18番のスタンディングオベーション>
2打差あって良かったなと思って上がっていました。

・・ウエアが黄色の意味は>
とくに意味はないんですけど、黄色とネイビーだったらグリーンジャケットに合うかなって。
ウエアを決めるときは意識はなかったが、終わってそうなったんで良かったなと思います(笑)


・・日本の子どもたちに向けて>
やっと日本人でもできることが分かったと思う。ぼくもまだまだ頑張るのでメジャーを目指して頑張ってもらいたいなと思います。

・・震災から10年。被災地へメッセージ>
10年前、ここに来させてもらって、自分が変わることができたと思っている。
10年というのは早いのか遅いのか分からないが、
そのとき背中を押してくれた人たちに良い報告ができたのは良かったと思います。

・・日本のファンに>
最後はハラハラドキドキさせてしまった。次勝つときはいい勝ち方で終わりたいと思う。

ホールアウト後の松山のコメント(GDOから抜粋)
<松山英樹「メジャーを勝ったという意味では一番になった」/公式会見>

マスターズ初優勝を遂げ、公式会見に臨んだ松山英樹

日本人初のメジャータイトルを「マスターズ」で獲得した松山英樹。公式会見にグリーンジャケットを着用して登場すると、
司会を務めるオーガスタナショナルのメンバーから「10年前にローアマチュアを獲得したとき、
これから始まる長いキャリアの序章に過ぎないと知っていました。
今日、あなたが素晴らしいパフォーマンスを発揮してグリーンジャケットに袖を通す姿を見て、これ以上誇らしいことはありません。
日本にいる1億2000万人以上の人々にとっても、これ以上喜ばしいことはないでしょう。
歴史的な優勝おめでとう」と紹介され、会見が始まった。一問一答は以下の通り。

・・15番はなぜ2打目でグリーンを狙った?>
4打差で15番に入って、ザンダー(シャウフェレ)が3連続バーディで流れが絶対良くなっていると思ったので、
積極的に行かないで追いつかれるよりも、しっかり狙ってバーディを獲って16番(パー3)に行きたいと思った。
ピンまで227ydを4I。良い当たりだったけど、ちょっとアドレナリンが出過ぎたのか、飛び過ぎました。
結果的に逆(悪い結果)になってしまったけど、16番はザンダーが池に入れたので、それを見て安全に右に行きました。


・・日本人で歴代最高のゴルファーだと思うか? 日本人初メジャーはどういう気分か?>
それは一概には言えないですけど、メジャーを勝ったということでは誰もいなかったので、
そういう意味では一番になったんじゃないかなと思います。

・・この勝利は日本の子供たちにとってどのような影響があると思う?>
僕がここで勝ったことで、今テレビを見ている子供たちが5年後、10年後にこの舞台に立って、
その子たちとトップで争うことが出来たらすごく幸せだし、そのためにはまだ僕もこれから先、勝っていかないといけないと思うので、頑張りたい。

・・東京五輪で金メダルを期待されるのはどれだけのプレッシャーがある?>
それは分からないけど、まずオリンピックがちゃんと開催されるなら、当然狙いたい。
今日の経験はこれから先の人生で必ずプラスになると思う。

・・ウィニングパットを沈めた時の気持ちは?>
なんて表現すればいいのか…。
何も考えていなかったっていうのもあるけど、ザンダーとハグして、
(早藤)将太と組んで初めての優勝だったので、やっと優勝することができたっていう気持ちになりました。

・・1番から緊張していたと話していたが、どう克服した?>
今日は9時30分くらいまで寝る予定が早く起きてしまって、普段は寝られるけどそこから寝られなくて。
練習とかウォーミングアップは良い状態で出来たけど、
1番ティに立ったときに、最終組でトップにいるってことを考えたらすごくナーバスになってきた。
でも3日目を終えてトップにいるのは自分だし、最後の18ホールをやり遂げよう、良いプレーをしようということを考えました。

・・(通訳であり、マネジャーである)ボブ・ターナーさんとの関係は?>
昨日が終わった後、もともとボブさんはセベ(バレステロス)のマネジャーとかをやっていたので、
ナーバスな気持ちをどう慰めていたのかとかを聞きに行こうと思っていたけど、
やっぱり自分で頑張ってみようと思った。でも、それくらい信頼している人です。

・・今週のベストショット、一番大事だったショットは?>
先週まで、今年に入って1回もトップ10に入ってないし、優勝争いもしていなかったので期待していなかったけど、
水曜日の練習中にショットに良いフィーリングが戻ってきて、行けるかもしれないっていうフィーリングで戦った。
最後の方はショットが荒れてしまったけど、3日目までは良いショットが打てたので、それが要因かなと。
一番は最後の18番のティショットかなと思う。

・・日本に帰ったらどういう反応になると思う?>
どうなるか僕には想像がつかないけど、このグリーンジャケットを日本に持って帰れること自体すごく嬉しい。
行ってみてどんな反応か見てみたいです。



早藤将太キャディのマスターズ物語
(GDOから抜粋)

<「いけるかも」つぶやきに松山偉業の予感 “お辞儀”脚光の早藤キャディが明かす秘話>

“最強の2人”は中高、大学の先輩後輩

興奮冷めやらぬ18番グリーンで、早藤将太キャディは静かに頭を下げた。
ピンを挿し、コースに向かって一礼。
米スポーツ専門局のESPNがツイッターで取り上げ、
お辞儀の所作は新たなマスターズチャンピオン誕生にユニークな話題を添えた。

松山英樹の相棒として偉業達成をサポートした早藤キャディ。
オーガスタ入りして大会開幕前に練習ラウンドを終えたときの“予言”を明かす。

「プロが『今週いけるかも』って言ったんですよ。ボソッと。勝つ勝たないは分からないですけど、
上に来るっていう自分の感覚だと思います。『今週いけると思う』『優勝しよう』って」

開幕してからも、変化を感じていた。
「明らかに今週はすごく穏やかに、波を立てず、みたいな感じで、自分で意識してプレーしているように見えました。
本当にキレそうなところを、全部ガマン強く」と振り返る。
この日も5番で5m強のパーパットをねじ込むなど、4日間を通じて際どいパットを決められたことが心のよりどころになった。

最終日最終組は午後2時40分スタート。午前9時にセットした目覚ましが鳴るはるか前、午前6時半に目が覚めたという。
「早くピン位置が出ないかな、予行演習したいなって、朝から僕がソワソワしちゃって。
それを見て、プロが『寝られた?』って。『6時半に起きちゃったっす』って言ったら『オレもちょっと早く起きちゃった』って。
自分でも、朝から緊張しているのを受け入れている感じがあって、うまくいくかもって思いましたね」。
何気ないやり取りからも、予感は漂っていた。



優勝を決めた直後の表情。開幕直前には「いけるかも」と快挙を予言するかのようにつぶやいたという

2019年からタッグを組んだ中学、高校と大学の先輩と後輩。安定した活躍の一方でタイトルを欲していた。
「僕より、プロの方が数百倍苦しかったんじゃないですかね。キャディが変わったから成績が良くないとか、
今年だったらコーチが付いたから成績が良くないとか。
そう言われるのって、彼はすごくイヤだと思うんで」と胸中を思いやる。

信念は固かった。「やることをやっていたら、いつかは来ると思っていました。折れずに、休まずに。
いや、(途中で)折れかかることもあったかもしれないですけど…」。いまなら笑って言える。
全てを乗り越え、日本人として初めてグリーンジャケットをつかんだ最強のコンビになった。


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ESPNのTwitter動画
動画は上をクリックしてください・・
動画を写した写真ですが・・4月13日

文面は・・
Following Hideki Matsuyama's Masters win, his caddie, Shota Hayafuji,
bowed to the course after returning the pin on the 18th hole.
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<コースに一礼の早藤将太キャディ「ただ、ありがとうって」>

勝利の直後、お互いの「仕事」をたたえ合う松山英樹と早藤将太キャディ。
左手にはマスターズの黄色いピンが握られている

松山英樹の優勝直後、コースへの“一礼”が世界的な話題を呼んでいる早藤将太キャディは12日、
当時の心境について「特別な感情はありませんでした。ありがとうございました、ただそれだけでした」と振り返った。

最終ホールのピン(旗ざお)からフラッグを外して優勝者が記念にするのはプロゴルフ競技での“恒例行事”。
早藤キャディは黄色い旗を外してピンをカップに挿した後、帽子を取ってコースに対し頭を下げた。

この様子はSNSを中心に世界中に拡散され、
米スポーツ専門局ESPNのTwitter動画は日本時間13日午前7時までに再生回数が140万回を突破、
「リツイート」は1.1万件に上り、5万件の「いいね」が集まった。称賛コメントが海外から多く寄せられ、
元世界ランキング1位のリー・ウェストウッド(イングランド)は
「これまで目にしたゴルフ、スポーツにおいて、おそらく最も敬意があり、相応しいことだ。
ヒデキ、彼のキャディ、そして日本は素晴らしかった」
と投稿した。

松山の学生時代の2学年後輩である早藤キャディは、2019年にタッグを組んでから初めて優勝をサポート。
「(優勝者のキャディが)ピンフラッグを取るというのは知っていたんですけど、僕は初めてだったので。
旗を取った後、ピンをカップに戻せばいいのか、戻さずにグリーンの上に置いておくべきなのか…。
『うーん、分かんないなあ』って思っていたんですけど、結局戻して。それで、ただ『ありがとうございます』って」

ラウンド前後のコースに向けて、一礼するゴルファーは日本では必ずしも珍しくない。
会場が興奮に包まれる中で自然に出た振る舞いが、国内外で反響を呼んでいることに驚きを隠せない様子だった。

祝・チーム松山「マスターズ」制覇

通訳のボブ・ターナー氏(松山は「信頼している人」と・・)
飯田光輝トレーナー・早藤将太キャディー・松山英樹・目澤秀憲コーチ

以上